三角先生に会ってきた歌词由故やす子演唱,出自专辑《パンダ園》,下面是《三角先生に会ってきた》完整版歌词!
三角先生に会ってきた歌词完整版
空は青すぎる程青く、雲は白すぎる程白く、煙は高すぎるほど高くのぼっていく
シャツのボタンを一番上までとめて、いつもより息苦しさを感じていた
黒い群れの中を泳ぎ、やがて辿り着いた場所で、僕は周囲の真似をした心無い儀式をする
だって、まだ何も感じない
喪失も悲しみも、共に過ごした時間と比例するものだから
連絡をくれたのは、もう何年も音沙汰がなかった同級生だった
サンカク先生が死んだらしい
と、彼は挨拶もそこそこに気落ちした声音で言った
僕は一瞬誰のことかわからなくて「サンカク先生」と何度か呟き、やがてしわくちゃの白衣を思い浮かべる
三角先生はあの小さな町で小さな病院を営む医者で、「サンカク先生」というあだ名で皆から慕われており、僕は彼のことが嫌いだった
だって、子どもにとって医者は医者というだけで天敵だったし、サンカク先生は確かに優しい人ではあったけれど、とてつもなく注射が下手だったのだ
僕は何度も「痛くないよ」と偽る彼から下手くそな注射を打たれている
子どもの時に打った予防接種は、全てサンカク先生によるものだ
何本打ったかだなんていちいち覚えていないけど、一本打つごとに僕はきっと彼のことを嫌いになったに違いない
最後のお別れですので、是非お花をおさめてあげてください
渡された花はサンカク先生の白衣みたいに真っ白だった
何十年ぶりかに見る先生の顔は、「そうそう、こんなんだったよね」と思えるはずもなく、全く知らない何処かの誰かみたいによそよそしい
少し茎の折れた花を、サンカク先生の顔の傍に添える
こんにちは、サンカク先生、お元気でしたか
口には出さずに語りかけ、やがて沈黙する
かけたい言葉なんてあるはずもない
「先生のこと、嫌いでした」
内緒事を打ち明けるみたいに小声で囁く
皆に好かれていたあなただけど、僕は嫌いだったんだよ
もちろん、先生は何も言わない
でも、少しだけ、穏やかに笑っているように見えた
まるで「知っていたよ」と言わんばかりの