説話、カマキリの卵は決して虫籠に入れて持って帰ってはいけない歌词由鈴木 諭演唱,出自专辑《27年前の私に送る秋田の詩たち。》,下面是《説話、カマキリの卵は決して虫籠に入れて持って帰ってはいけない》完整版歌词!
説話、カマキリの卵は決して虫籠に入れて持って帰ってはいけない歌词完整版
或る秋の夕暮れ
幼馴染と裏の道路で遊ぶ
隣の村長の家を通り越し
身長より高い
藪の中で遊ぶ
刈入れで忙しい
耕運機の音
脱穀機の音が
茶色い空に溶けてゆく
そして見つけた
アレを見つけた
カマキリの卵を見つけた
茶色い球体
小さな球体
それまるで
僕らにとっては
地球の如く
右肩に下げた
虫籠に
入れた入れた
カマキリの卵
5時の放送が
カラスと一緒に
飛んでくる
家に持ち帰った
虫籠を持ち帰った
縁側の端の方に
そっとそっとただ
置いておく
それからどれくらい経ったろうか
事は起きてしまった
或る朝起きたら
家族が大騒ぎ
家中、カマキリの赤ん坊だらけ
透明がかった茶色い茶色い
カマキリの赤ん坊が
絨毯の上をうじゃうじゃ這いずり回る
緑色の虫籠の隙間から
どんどんどんどんと奴らが
這い出して来る
殺戮を始める
殺戮を始める
人間が殺戮を始める
掃除機で吸い取り
蝿叩きで潰し
カマキリの赤ん坊を殲滅する
こうして平和は
取り戻された
偉大な
偉大な
偉大な
人間の力よ
・・・
夜になっても止まらない
脱穀機の音が
黒い黒い秋の夜に
反射している
黄色いお月様が
そっと呟く
カマキリの卵は決して
虫籠に入れて持って帰ってきてはいけない